『
トッド・ソロンズの子犬物語』
ポスター等のキービジュアルや邦題から愛らしい動物冒険物語を連想するのは大間違い。
もっともブラック・ユーモアで知られるトッド・ソロンズ監督作だし、個性的なジョン・ウォーターズ監督が2016年のベスト10に選んでいる(なんと5位!)くらいなので、フツーの映画じゃないのは容易に想像がつく。
一匹のダックスフントが様々な人々の手を渡りながら人間世界の(主に)嫌な部分を見せつけるオムニバス映画。
愛くるしいダックスフントとの対比が強烈。
思えば冒頭で小さなケージで小刻みに震えているのは未来の予見だろうか。
犬視点で人間世界を批判するわけではなく、ただ傍観者として人間ドラマを垣間見る。
その意味で言えば犬である必然性には乏しい。
わずか88分という短い尺でインターミッションが入るが、これは休憩のためではない。
何が映し出さてるかを観察すれば、ここにこそ一番の皮肉が込められているのではないだろうか。(苦笑)
映画の脚本だけでは食えない“教授”にはどこの業界にも『あるある物語』なのだろう。
不寛容と嘲笑に今の時代を感じてしまう。
犬の名前の変遷にも思わず苦笑い。
しかし、本当に人間とはなんと身勝手な生き物なんだろう。
愛犬家にはチトきつい映画かもしれない。
主題歌はチャーミングで耳に残る。
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