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2017年01月11日02:59

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『ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜』

『ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜』

 道化の歴史にこんな事実があったとは知らなかった。もっとも舞台のフランスでさえも最近まであまり知られていなかったというのだから仕方ないか。
20世紀初頭のフランスで、初めて白人芸人と黒人芸人がコンビを組んで話題となった事があるという。これは彼らの半伝記映画。

 かつては人気の道化だった白人芸人フティットが起死回生にと黒人芸人(のちにショコラと命名)とコンビを組むところから話が動き出す。

 どの世界でも同じだろうが出る杭は打たれるし、やっかみやひがみも当然起きる。
まして奴隷上がりの黒人は人間扱いしてこなかっただろうことは想像に難くないので、彼らが成功すればするほど敵も増える。

 今の移民問題や人種問題がリンクする。
今日性が高いのはそういう点に強く感じ、自由の象徴だったパリでさえこれほどの仕打ちというのは皮肉な限り。

 あからさまな人種差別から逃れるためか本来の性格か、ショコラが酒やギャンブルに溺れて行く弱さもまた人間らしい。
様々な立場を超えた二人の友情には学ぶべき点がある。
丁寧に人生を追っているが、晩年を多少端折った気がするのが惜しい。(尺的に難しかったのだろうか)

 ショコラ役に『最強のふたり』でも存在感ある“相棒”を演じたオマール・シーが、そして白人芸人フティットには喜劇王チャップリンの孫ジェームス・ティエレが好演。
どたばたギャグのシーンでは祖父チャップリンを彷彿させる。

 劇中のアクションはかなり念入りに当人の芸をリサーチして再現に努めているのだろう。
その点も好感が持てた。

フォト


試写会@ユーロライブ
1月21日より シネスイッチ銀座などにて公開。

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