mixiユーザー(id:11939455)

2017年01月10日01:35

140 view

『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』

『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』

フォト

 原題Demolition(取り壊し)が示すように妻を失いヤケになり周囲を破壊しつくす一人の男を描く。
喪失からもがき苦しみながらも再生するプロセスを描くのは特別珍しいことではないが、対応…というか“次の一手”が斜め上で予測つかないのが特色を持たせる。

 『ダラス・バイヤーズクラブ』『わたしに会うまでの1600キロ』などのジャン=マルク・ヴァレ監督と、『サウスポー』などの人気実力俳優ジェイク・ギレンホールによる人間ドラマ。
妻を失っても泣くこともないというあたりは『永い言い訳』を想起する。

 徹底的な破壊活動には中々共感しづらいかもしれないが、壊れた何かを直すには原因を追究するために分解が不可欠という考えには納得は行く。
結婚も仕事もレールが敷かれた中で、ろくに自分と向き合ってこなかった(いや、順調すぎたがゆえに疑問にも思わなかったというべきか)男が自己と向き合うという点では普遍性はあろう。

 ジェイク・ギレンホールの繊細な芝居もさることながら、彼を気遣うシングルマザー役のナオミ・ワッツのさりげない好演が光る。
ジェイクが自分のことが分からなくなっているナオミの子供と意気投合するあたりも似た心境なのだろう。
二人の交流は観ていて心温まる瞬間である。

 妻の喪失で壊れた男を救うのはまた妻のちょっとした過去だったりするのも余韻を残す。

フォト


2月18日より新宿シネマカリテほかにて全国公開

(原題とは結びつかない邦題だけど、観ればわかります。…でもこれで良かったのかは一考の余地あるかも)

3 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年01月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記