『
彷徨える河』
米アカデミー賞外国語映画賞ノミネートというので気になってはいた。
確かにこの作品の特質性は選ばれるに値するし、他のどれにもない独自の世界に括目せざるを得ない。
アマゾン流域で暮らす消えゆく部族のシャーマンの元へ治療のために訪れた二人の白人男性と、幻の薬草を求める旅が時を隔てて並行して美しいモノクロ映像と共に描かれる。
実際にアマゾンに足を踏み入れた二人の探検家の手記をヒントに構成されているという。
“旅”であることはもちろん人生の“旅”とも重なる。
若いころの血気盛んな生き方と、老境の域に達した旅では趣も変わるだろう。
何の説明もなく時代が切り替わるし、説明が最小限なので分かりにくい点もあるが、基本的にはシンプルな話だと思う。
しかし、時折ハッとさせられる箇所も目に付く。
白人が持ち込んだコンパスにまつわるエピソードもその一つ。
原始的な世界、アニミズムという言葉がイヤでも想起されるが、何といっても圧倒されるのはロケーション。
この映像は圧倒的な説得力がある。
作品根底にあるのがスピリチュアルなので、距離を感じる作品ではあるが、我々はとかく<持ちすぎ>であるという物質文明批判は至極ごもっとも。(Amazonなのに…!?)笑
ログインしてコメントを確認・投稿する