『
ウォー クラフト』
ダンカン・ジョーンズ監督といえば、『月に囚われた男』『ミッション: 8ミニッツ』とデビューから立て続けにSF映画のスマッシュヒットを送りだしてきた有望な映像作家と思っていたので、オンラインRPGの映画化という本作にも“特別な何か”を期待していた。
しかし、(監督自身が語っていたように)『ロード・オブ・ザ・リング』や『アバター』を混ぜたようなありふれた剣と魔法のファンタジー映画になっていたと思う。
人間・オーク・ドワーフ・エルフとそれぞれが暮らしていたが、オークの住む土地“ドラエナー”が滅亡を迎えていて、種族を守るために人間が住む“アゼロス”へ領土略奪に向かう話。
現実世界と同じで限られた土地や資源を奪い合う是非を問う。
理想は共生だろうが、その道への試練は険しい。
鍵になるのは人間とオークの混血児なんだろうが、
大きなスケールの序章という位置づけだろうか。
(聞くところによると三部作らしい。)
もとのゲームを知らないので何とも言えないが、既視感ある月並みなファンタジーに思えてならない。
確かに超大作らしく、
VFXの出来栄えは凄まじいものがあるのだが、「だからどうした」という気もしてしまう。ゲームのファンは納得の出来栄えなのだろうか。
ゲームファンなら周知なのかもしれないが、一見さんには舞台説明が分かりにくいのも気がかり。
例えば、一見さんに『三国志』を分かりやすく入り込めるくらいの配慮が欲しかった。
ダンカン・ジョーンズらしい“センス・オブ・ワンダー”をほとんど感じなかったのが心残り。
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