『
ズートピア』
短編なしの一本勝負。
ピクサーと一緒になってから快進撃が続くディズニーの長編アニメーションの中でもとりわけ出色ではないか。
世知辛い世の中を身近な動物社会に置き換える。
動物の理想郷を思わせるズートピアは人種・宗教など様々入りまじるアメリカ合衆国をなぞらえているのは明白。(景観デザインは東京を参考にしているらしいが…)
夢と自由があると信じているものも多いだろうが、現実はそう甘くはない。
権力の闇の構図をウサギの警官ジュディとキツネの詐欺師ニックという敵味方関係の協力で暴くミステリー劇。
社会人には、世の中はキレイごとだけではないのは身をもって知っているだろう。
アメリカに根強く残る人種差別問題や先入観の弊害、はてはドラッグ問題まで(?)がさりげなく盛り込まれる。
監督が『塔の上のラプンツェル』のバイロン・ハワードと『シュガー・ラッシュ』のリッチー・ムーアの二人体制というのも特筆すべき点か。(二人体制は滅多になく『アナ雪』以来。)
細部の作り込みがものすごくて情報量が半端ない。
どれほど目を凝らしても拾いきれないくらいにアイディアが散りばめられている感じがする。
映画のパロディもみられる。露骨な『ゴッドファーザー』ネタはともかく、事件解決のタイムリミットが48時間ってのもまさに…ね。(笑)
露店のDVDはじっくり見てみたかった。
(ここはソフトで確認するしかないか…笑)
ジェイソン・ベイトマン演じるニックのひねた味のある表現も印象的だし、歌手シャキーラの見せ場も適役。(字幕版だったので日本オリジナルキャラは見ていない。)
小さなお子さんから大人まで楽しめると思うが、むしろ安易に答えを出してない点は大人向きかもしれない。
もっとも、どれほどの感動があっても
最後は“アイツ”が全部持っていくけど。(笑)
私が見に行く映画では珍しいことに周囲が若い女性客ばかりでユートピア状態。

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