『
LOVE 3D』
カンヌで話題だったというギャスパー・ノエ監督の問題作。
しかし、悲しいかな日本では冒頭から失笑を誘う。
露骨な性描写があることで物議を醸し出していたのだが、ぼかしが大量発生で何が何やら…。(笑)
物語は幼い子供を持つある夫婦からスタートして、過去に関係のあったもう一人の女性との日々を逆再生するように紡ぎ出される。
あぶりだされる三人の関係の謎はありがちな三角関係に思えるが、性的にだけでなく人間性までもがむき出しになる様はさすが<鬼才ギャスパー・ノエ>。
ただ、あまりに激しいぶつかり合いは日本人には少し濃厚すぎるか…?
ぶつかりあいの激しさとは対極にあるように性行為シーンでは甘美なメロディが包み込む。
ギャスパー・ノエといえば『エンター・ザ・ボイド』で見せたようにカメラがグルグル動くのが特色でもあるが、今回は定点からの撮影が目に付く。
シンメトリーを多用したどっしりとした構えの絵になっている。
記憶のトンネルに入り込むかのように奥行きを意識した構図は、3D撮影する上での効果を考慮してのことなのだろうか?
しかし、その3Dの効果は期待したほどではなかったかも…。
もっとも、一番の見せ場(?)であろう射精シーンがぼかされていたのだから、そこは大いに同情。
過激な性描写やテンション高いシーンも多くて俳優たちの苦労もうかがい知れるが、エレクトラとオミを演じた
ふたりの女優はこれが初めての演技経験だというから驚きだ。
スコープサイズの割に小さな人間関係の話は狙いなんだろう。(アス比は混在するが…)
正直いうと、主人公に共感しづらいし、内容に対して尺が長すぎるのとボカシでだいぶ減点せざるを得ないのが本音。
ところで年配とおぼしき女性客の方々がいらしたようだが、開巻から終始小声で喋っていて耳障りだった。
推測だけど仏映画と『LOVE』という題からロマンチックな恋愛映画を思っていたのかな?
途中で退席したようだった。
そういや初日の初回なのにぴあ調査隊がいなかったぞ。(笑)
別の劇場に行っていたんだろうか。
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