SHUNGA春画展@永青文庫
日本の<漫画>のルーツが『鳥獣戯画』なら<
薄い本>の起源は『春画』にあるのじゃないだろうか。
表向きでは禁止されても、アンダーグラウンドで出回る。
なんだか年末のビッグサイトを思い浮かべてしまう。(笑)
ともあれ大英博物館で催されたのとは規模がまるで違うが、オリジナルの国で無修正公開されたのは良かった。(拍手)
今のようにインターネットで手軽にエロ画像を得られない時代に『春画』は衝撃的であったろう。
しかし、エロの追及というわけでなく、時にはパロディであったりユーモアであったり庶民の娯楽であったに違いない。
展示物は大ざっぱに言えば肉筆画と版画(浮世絵)に分かれるが、やはり見るべきは肉筆画だと思う。
絵を描いたことがある人ならわかると思うが、鉛筆や消しゴム、さらにはミリペンのような道具がなく筆一本の本番一発(変な意味じゃないです)で、これを描くのはスゴイ。
描線に迷いがないし、肉眼で判別するのも困難なほどの極細線で<毛>を描く。
執念を感じるほどの毛の描写。
観察眼の確かさは、肉体的反応にも及ぶ。
あの時の<足の指>の曲がり具合なども確かな研究を感じるな。
逆にパズルのような体の組み方は…人間業じゃないよね。(笑)
版画の彩色の微妙な色合いにも注目したい。
現在の印刷技術では区別がつきにくいような微妙な違いの色をいくつも重ねている。
(図録も印刷だが、当時の浮世絵の色の再現は不可能だろう。)
版画が分業によって作られているのは知っているが、多色刷りの版木が全くずれていないのも脅威としか言いようがない。
日本の漫画の特徴を表現するのに<眼が大きい>といわれるが、いやなに当時だって大きくデフォルメしているよ。
眼じゃないけどね。(笑)
開催されている永青文庫はちょっと場所が行きにくい場所にあるが、総理を務めたこともある細川護熙ゆかりの地なのですな。(現在はここの理事長をされていて、どこも開催の受け皿にならない本展を開くに至ったとか…)
明らかに観光客とおぼしき外国人の姿も…。
情報源はネットなのか?
次回(無修正での)開催の保証はないから図録は買いましたよ。
<
分厚い本>…。(笑)
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