『
人生スイッチ』
ダミアン・ジフロンの脚本を読んだペドロ・アルモドバルが才能を認めて製作を買って出て、米アカデミー賞外国語部門アルゼンチン代表となったという幸運のスイッチが入ってしまったブラック・コメディ。
コメディの部分がブラックに押されて、ほとんど笑えないのもあるくらい。(笑)
6話のオムニバスからなる映画で、形態自体は珍しくないが、どれもエゲつなくドン引き必至なエピソードが積み重なる。
ただ、比較的思い付きレベルのアイディアだけで押し通したり、ひねりやオチの甘さがひっかかる。
どれもこれも元をただせば自業自得でヤリすぎなものばかりで、理解できる側面もあるが正当化するには少々無理を感じる…というのが本音。
これが母国で大ヒットというのが本当ならアルゼンチンの国民は相当ストレスがたまっているんだろう。
もっとも、日本人よりも忍耐力がなさすぎるだけなのかもしれないが。この辺は国民性かもしれない。(笑)
一番楽しめたのは『ヒーローになるために』かな?
負の連鎖で転落人生を歩まざるを得なくなった主人公に訪れた逆転ホームランにほくそ笑む。
しかし、中途半端なエピソードを最後に持ってきた理由がよくわからない。
アイディア自体に面白味も乏しかったし…。
全体を通して<怒り>で貫かれているのはわかるが、具体的に“つながり”が感じられる台本だったら良かったのか…。タッチそのものは嫌いではないので次に期待。
ところで、劇中でDavid Guettaの"Titanium"が流れる。
以前どこかで聞き覚えがあるのだが、どこで聞いたのか思い出せない。
映画やドラマだったのか、それとも単に曲としてだったか…。
これ目当てでサントラ買おうかと一瞬迷ったけど、それならアーティストのアルバムの方がいいかな?
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