『
ブラック・シー』
ナチスの金塊を見つけて一獲千金を狙うトレジャーハンター系潜水艦映画。
“潜水艦映画に外れなし”といわれるが、これまた『ラストキング・オブ・スコットランド』のケヴィン・マクドナルド監督が見ごたえあるサスペンス・アクションに仕上げている。
妻に離婚され、長年勤めていたサルベージ会社からリストラされて行くところがなくなったロビンソン(ジュード・ロウ)はパトロンを見つけてもらい、仲間を集め黒海に沈むUボートから金塊をせしめようと計画する。
調達したのがロシア潜水艦ということもあり対応ができるロシア人と、ロビンソンら英国人が呉越同舟状態で乗り込む。
かつてはMI6とKGBが諜報合戦していたように、どう考えても仲良くできないのは誰もが認めるところだろう。(笑)
いや、せめて金が絡んでなければ、同じ船乗りとして仲良くできたかもしれない。
家族を大切にする目的は同じでも方法論が違っていたりすることは間々ある。
貧しくとも常に家族とともにいるか、留守していても金を稼ぎに行っているか。
どちらが絶対正しいとは言い切れまい。生活にはある程度の金は必要だから。
そしてロビンソンは再び試される。
同じ潜水艦に乗船した<家族同様の仲間>と<金塊>のどちらを優先するか。
アイディアのインスパイア元には『恐怖の報酬』があったという。
これは金の魔力にとりつかれて狂ってしまった男たちの話だ。
ちょっとしたアクシデントから運行に支障をきたすが、浮上した妙案が面白い!
一ひねりあるアイディアや人間関係の面白さからも見ごたえを感じる。
ボロイ潜水艦自体が、ロートルの乗組員たちを暗喩しているのは間違いあるまい。
本作に限らず、やはり深海は宇宙と似ている。
呼吸ができず、深海の闇に引き込まれそうになる怖さ、孤独と向き合わざるを得ない点などが共通しているように思える。
若い乗組員トビーに自身の夢を重ね合わせていただろう事も容易に推察がつく。
ジュード・ロウ以外はあまりなじみの顔はいないが、ソナー担当のババがいい味を出している。
8月 15日より航海…じゃなく公開(笑)
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