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2015年07月20日01:39

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『奇跡の2000マイル』

 『ボヴァリー夫人とパン屋』を見ようかと思い街のチケットショップに立ち寄ったら「ない」と言われた。
数件あたったがどこもなさそうだったので、金券ショップには流れてないのか。涙
まあ、そっちは機会があればってことで、Bプランの『奇跡の2000マイル』を鑑賞。
TOHOで上映していたら2000マイル溜まったのかな?それこそ奇跡か。(笑)

『奇跡の2000マイル』

 似たような題材や企画(8月28日公開予定の『わたしに会うまでの1600キロ』)が同時期に映画化されることも珍しくはないが、どっちが先だったのかなどと思いながら劇場に向かった。

 共に女性の自伝の映画化で、孤独と向き合う旅をするところも似ている…と思ったら、ポスターデザインのイメージまで似ているし、邦題の印象も似せてきた。
原題はどちらもワンワードなのに…。(笑)
無関係なのに姉妹品のような売り方、かくなる上は名画座で同時上映してほしいものだ。

フォトフォト

 閑話休題。

 居場所のない女性の“自分探しの旅”系の話と聞けば珍しくはないかもしれないが、旅の過酷さが尋常ではない。
あの広いオーストラリア砂漠を毎日30キロペースの徒歩で横断しようというのだから。

 1977年、ロビン・デヴィッドソンは旅に出る。数頭のラクダと愛犬を従えて…。
もとより簡単に事は運ばなかった。
まずは悪条件での労働を受け入れて、ラクダの調教などスキルを磨き、人間関係を築き上げる。
失敗もあるが、それが後の糧となっていたりするから、何事も当たって砕けろだ。

 こういう冒険旅行をすれば訪れるであろう想定内のアクシデントが大半で、その意外性という意味では面白味は少ないかもしれない。それでも後編になるにつれて増す深刻度には身を乗り出してしまう。
過去の出来事と現在を重ね合わせる演出もソツないところだが、やや淡白な印象も否めない。

 その代わりに、オーストラリアの大自然や垣間見えるアボリジニの生活などは興味深い。
オーストラリアの風景はもう一つの主役と言っても過言ではない。
ことさら声高に訴えないが、人種差別や性差別も匂わせているようだ。

 この手の映画は主人公の力量にかかる部分が大きい。
その意味では美人女優ミア・ワシコウスカがその美貌がボロボロになるくらいまで見せる変貌ぶりは見事である。
(数か月に及ぶ旅だが、意外にも髪の伸びが遅いか?自分でカットしてたのかな?…笑)
ラクダや犬といった動物が大切な役割を担う映画でもあるが、アニマルトレーナーの技術には感心するばかり。(客席から女性の悲鳴が聞こえた瞬間も…)

 デジタル撮影の時代にアナログフィルムを使っているのも好印象。
暖色系の画面からフィルムの温もりがにじみ出ていたように思う。

 旅はナショナル・ジオグラフィックの協力を得られたという点で、多少の助けはあったかもしれないが、それでも過酷であったことには変わりあるまい。
一文無しからのチャレンジに感服。

フォト


 しかし一番の教えはラクダのもつ癒し系だったイメージを大きく変えてくれた点かも。(笑)
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