『
海街diary』
ずるいよ。 綾瀬はるか・ 長澤まさみ・ 夏帆・広瀬すず…と、こんな美人四姉妹を並べたら、何の工夫もいらなくなるじゃないか。(笑)
吉田秋生の原作コミックの映画化というが、あまり縛られないで映画化されたとも聞く。
舞台が鎌倉で、古く良き日本を偲ばせる家屋での日常といえば<小津安二郎>が浮かぶのも自然だろう。
意識的なローアングルもまさに小津ワールド。
四姉妹ということでは『細雪』もちらつく。
見事なまでの女性映画。姉妹に母、大叔母、食堂の女主人。男性も登場するがあくまでも中核をなすのは女性たち。
是枝裕和監督の家族を扱った作品といえば『誰も知らない』『歩いても 歩いても』『そして父になる』と幾度も取り上げられる重要主題、腹違いの妹を家族に迎える姿はさながら「そして姉妹になる」といったあたりか。
それぞれが抱える問題をじっくりとあぶりだすように慌てず焦らずに描き出すのも是枝監督らしい。
リアリティのない(笑)美人姉妹の話であっても、個性がしっかりと描き分けられているので、自分を誰かに当てはめてみることも出来るのではないか。
しっかり者の長女に遊びものの次女、髪型やソックスに個性を見せる三女…。
しかし、天然おとぼけキャラの綾瀬はるかがしっかり者の長女役とは少し驚くが、それだけ成長したのだろう。長子の真面目で息苦しい生き方は、世の長子ならば頷ける面もあるのでは?
目を引くのは長澤まさみのスタイルの良さ。
特に
足フェチにはたまらないものがあると思う。(冒頭のシーンが素晴らしい)
“トンネル”でのすずの表情には完膚なきまでやられる。もっと長くてもいいくらい。
ただ東北で長く暮らした割に訛りがほとんど感じられないけど、そこはご愛嬌か。
結局のところ、自分の居場所は簡単には見つからない。しかし周囲を変えることに固執せずに自分を変えることができれば決して不可能ではない。
もがき苦しむ女性たちを監督はやさしく抱擁しているようだった。
全員の問題がきれいに片付くわけではないが、その余韻も含めてずっと見守っていたかった。
鎌倉の風景や四季の貢献度も高い。
音楽の菅野よう子のサポートも適切。
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