『
しあわせはどこにある』
サイモン・ペッグ版『LIFE!/ライフ』なのか。
『ワールズ・エンド/酔っぱらいが世界を救う!』で組んだ二人(サイモン・ペッグ、ロザムンド・パイク)が理想的なカップルを演じる。
魅力的な彼女がいて安定した生活は表面的には幸せなのかもしれないが、マンネリな人生は不安にもなる。
患者の悩みを聞いてカウンセリングをする精神科医ヘクター(サイモン・ペッグ)の生活は順調だったが、しあわせの定義に迷いを感じ、思い立って<しあわせ探し>の旅に出る。
フランス人精神科医フランソワ・ルロールのヒット著書「幸福はどこにある―精神科医ヘクトールの旅」を『Shall we Dance?』の ピーター・チェルソムが英国に舞台を変えてメガホンをとる。
言ってみれば自身の価値観や人生観と向き合うことであり、自分探しの旅と言えよう。
定番ものだが、ギミックあふれる画面作りと中国・アフリカ・アメリカと世界を巡るロケが楽しい。
出会う人々との交流や思わぬ視点を得ることが彼の人生を豊かにする。
机上の空論では得られなかった貴重な体験は、たとえ生死の境をさまよう出来事であっても人生の糧となる。
実のところ、新しい体験と同様に捕らわれていた自身の過去と向き合うことがセラピーには重要なことを知るのも<灯台下暗し>な教訓である。
コメディ映画で知られるサイモン・ペッグがこれほど真面目な芝居をしているのを観たのは初めてかもしれない。(笑)
『ゴーンガール』の怪演も記憶に新しいロザムンド・パイクのとぼけたチャーミングさを再発見。
トニ・コレット、ステラン・スカルスガルド、ジャン・レノ、クリストファー・プラマーと脇役が豪華なのも特筆モノか。
6月13日公開
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