『
イン・トゥ・ザ・ウッズ』
数々の魔法やおとぎ話で夢を与えてきたディズニーが、有名なおとぎ話の主人公たちを一堂に集めたブロードウェイ・ミュージカルを映画化。
題材になったのは『シンデレラ』『赤ずきん』『ラプンツェル』『ジャックと豆の木』…、いずれも知らないものはないくらいに有名なおとぎ話ばかり。
呪いをかけられたパン屋の夫婦に、魔女が期日までに要求のモノを用意したら呪いを解いてやるという定番タイプの筋書き。
要求されたアイテム探しに森深く入り込む。
確かに前半はこれまで見た定番ネタのパロディともいえる組み換えを見せるが、特徴は中盤以降にある。
よくある他力本願や魔法頼りといった(ヒロインが男である王子の力にすがることも)ことの是非を問う。これこそが現実的な視点なのだろう。
生ぬるい展開から一転して激辛になり、落ち着く先が読めなくなる。
夢と魔法を売り物にしてきたディズニーが自虐的な突っ込みを食らわせたのは面白いものの、これまでディズニー印で楽しんできた層には裏切られたような複雑な思いも残るのではないか?
ロブ・マーシャル監督の人徳(?)なのか、豪華キャストがそろい踏み。
エミリー・ブラント、アナ・ケンドリック(ナイスヴォイス!)、ジェームズ・コーデン、クリス・パイン、トレイシー・ウルマン、ジョニー・デップとそうそうたる布陣。
中でも圧巻はオスカーノミネートされたメリル・ストリープの“魔女”。
オスカー常連でどんな役柄にも変幻自在な魔女ぶりはまさに完璧なハマり役。
安易なパロディに終わらず、新しいことをしようとした気概は評価するが、森で迷っているのは登場人物だけじゃない気もした。
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