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2015年02月07日01:51

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『KANO 1931海の向こうの甲子園』

『KANO 1931海の向こうの甲子園』

 かつて台湾は日本の統治下にあった時代がある。
それは知っているが、その時代に台湾代表となって甲子園に出場した学校があったのは知らなかった。
しかも箸にも棒にもかからないほどの弱小チームだったというから驚き。
甲子園の歴史の長さと重みをも思い知った映画。

 基本的にはウェルメイドなスポ根青春映画。
ダメチームを日本人監督が指導してめきめき上達…というのは、始まる前から想像がつく。
3時間あまりの映画の大半を試合に費やしていて、これが中々見応えある。
嘉義農林学校(KANO)の野球チームは蕃人(未開拓の地居住する台湾人 )、漢人(台湾人)と日本人の混成チームで、これが裏テーマになっている。

 どん底だったのはKANOチームだけじゃなく、指導する近藤兵太郎にしても同じ想いがあったろう。
サブの話である灌漑事業とともに三者三様が夢に向かって進む姿に力をもらえる思いがした。

 日本からも永瀬正敏、大沢たかお、坂井真紀と実力派が出演。
とりわけ監督としてチームを引っ張る永瀬の存在感は光るものがある。
恥ずかしながら上記の三人以外は知らない面々ばかりだが、高校生を演じるキャストの純真そうな顔つきがとても良い。
適材適所、国籍の壁を越えての協力体制など、今の我々も学ぶところは少なくない。
ただ幾分説明臭いのが玉に瑕、もう少し観客を信じて欲しい。

 一方で、日本の統治下時代の話がこれほど甘美でいいものか…と複雑な思いもする。
これが日本制作だったら眉をひそめるが、史実を発見したウェイ・ダ―ション監督(『セデック・バレ』)の素直な感動と受け取ろう。(もしかして婉曲的に中国本土をけん制?)

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