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2015年02月04日00:14

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『バベルの学校』

『バベルの学校』

 私が学んだ中高時代に日本語以外を母国語とする生徒は一人もいなかった。
しかし、今ならもしかして外国人の生徒もいるかもしれない。
日本全体で見れば、決して外国からの生徒は珍しくはないだろうが、それでもこの映画ほど多くいる学校はあるまい。
とあるパリの中学校、定年間近の担任のクラスでは20か国の出身からなる24名の生徒がいるのだそう。
なんとほぼ一人が一つの国を代表…。(汗)

 人間の傲慢さから言葉をバラバラにされたといわれる旧約聖書「バベルの塔」の説話。
それにあやかってつけられたタイトルには頷ける。
まさに世界各地に散らばったバベルの子孫たちが集まった教室を追ったドキュメンタリー。

 世界各地から渡仏してくる生徒を受け入れるために、普通クラスのほかに<適応クラス>というものがあるという。フランス語になれるまでみっちりと読み書きを学習させるのだ。
さすがに移民が多いだけあり、受け入れる方も用意周到だ。

 だが当然ともいえる配慮で、ツールとしての語学力と一般の学力は別問題。
フランス語の理解度が遅い生徒に「普通クラスで一緒にやっていけそうになったら移りましょうね」…と諭すのだが、そこは思春期の難しさ。
「自分は劣っていない」と焦るあまり感情のはけ口を間違った方に向ける生徒も出てくる。

 経済的な問題を抱えるものや差別を受けてフランスに渡って来たものなど事情は人それぞれ。
それだけに移民受け入れのハードルの高さを如実に感じる。
しかし同時に豊かな社会、真の国際化というのはこうなのかなとも思える。

 <人と違う>ことをいかにとらえるかが、その社会の持つポテンシャルなのではないか。
バックグラウンドが違うから排除するのじゃなく、違うからこそ学ぶことが沢山ある。

教師が最後に生徒たちに贈った言葉にほろりと来る。

フォト


ところでエスペラント語ってどこ行ったの?(笑)

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