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2015年01月12日01:55

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『トラッシュ! この街が輝く日まで』

フリーパス、第12弾。

『トラッシュ! この街が輝く日まで』

 『ビリー・エリオット ミュージカルライブ/リトル・ダンサー』も記憶に新しいスティーヴン・ダルドリー監督の新作劇映画。
ブラジルに貧困層を生み出す権力者へ痛烈な批判を込めながらも、置かれた貧しい状況下でも生き生きと暮らす少年たちを描き出す。
長編映画デビュー作も少年を扱った題材(『リトル・ダンサー』)だっただけに得意分野なのだろうか。

 ゴミの山から使える資源を探しながらわずかな金を稼いで暮らす少年たち。
ある日、彼らの運命を変える価値ある<財布>を見つけて想像を絶する大事件に巻き込まれる。

 予告編でもおおよそアウトラインは察しが付くが、ゴミに囲まれてゴミのような人生を送るしかなかった底辺のものに希望が訪れるというオーソドックスなもの。

 ブラジルを舞台にした貧困を描いた映画には『シティ・オブ・ゴッド』があり、冒頭で見られる長くS字に建てられた無機質なマンション(?)には『セントラル・ステーション』の街並みもチラリと頭をよぎる。
加えて貧しい環境に負けずにスラム街を失踪するのは(舞台はインドだが)『スラムドッグ$ミリオネア』といったところか。

 原作者アンディ・ムリガンは元々教鞭をとっていたという。原作はムンバイやマニラでの体験を基にして書かれたというが、学習すべき時期に学べない子供たちを憂慮してのことだろう。
脚本は『ラブ・アクチュアリー』、『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』 の名脚本家リチャード・カーティス。
財布に隠された謎を解きながら(『ダ・ヴィンチ・コード』さながらの謎解きが中々面白い)、少年たちの成長を描く側面もある。
ゴミ拾いしながら、一方で少年らはボランティアのオリヴィア(ルーニー・マーラ)から英語を学んでいるのだが、オリヴィアこそ見識が広そうで実は無知であったことに衝撃を受けた作者自身の置き換えなのだろう。

 現実か幻想か判別つきにくい唐突な個所もないわけではないし予定調和ではあるが、子供たちのへこたれないエネルギーとリオデジャネイロの風景に圧倒される。
少年たちはそれぞれ天使にちなんだ名前と思われ、腐敗したブラジルのリオにも“神の御加護”が存在するという希望の象徴か。

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