『
ベイマックス』
フリーパス、第4弾

マーベルを傘下に加えたディズニーだからできた作品。
オープニングにいつものマーベルロゴが欲しいくらい。
散々見た予告編の印象で本編に挑むと少し戸惑うかもしれない。
まず予告のためだけの映像があることと、癒し系映画の様なつくりをしていたが、
原題の『Big Hero 6』が示すようにヒーロー・アクションものだから。
まあ、この辺はマーベルということを念頭に置いていれば想像がつくのかもしれないが…。
最愛の兄タダシを亡くした天才発明少年ヒロが、兄の贈り物のケア・ロボット<ベイマックス>を得て成長する物語で、定番ネタとはいえ最後は目頭がグッと熱くなる。
強い力を持った時、どう使うかでその人の価値が決まるのは言うまでもない。
ヒロと敵役はともに似た喪失感を抱えながら、解決の方向性の違いが評価を分ける。
武器の使い道に一工夫あるクライマックスにこそ真のメッセージが隠されているように思う。
何はともあれ、劇中に散りばめられた
日本を思わせるアイテムの数々に驚く。
キャラクターの名前からしてヒロやタダシという日本(日系?)人だし、敵となる歌舞伎の隈取の様なお面をかぶった<歌舞伎マン>しかり、サンフランシスコと東京を合わせたような架空の都市<サンフランソウキョウ>は数え上げるのも大変なくらい日本っぽいところが見られる。そして<ベイマックス>のデザインが鈴からインスパイアされているなど、なんだかこそばゆい気分になる。
無論、これは架空の都市の話だからナンチャッテ日本でも構わないのだが、調査のかいあったのかまともな日本風描写に感じた。(少なくとも小バカにした印象はない。)
質感描写が秀逸で、ベイマックスの柔らかそうな質感とヨチヨチ歩きに思わず頬が緩む。
ベイマックスのデザインがシンプルがゆえ思いを投影出来て、見た目以上に表情豊かに感じたのは私だけではあるまい。
様々な映画パロディや引用も楽しい。
マーベル・シリーズならお馴染みのエンドロール後のお楽しみもあるけど、マーベル作品になじみが薄いとピンと来ないかも。(?)
吹き替え(3D)と字幕(2D・TCX)を拝見したが、予告では吹き替え版だったので、字幕よりそちらがしっくりきた。実際に出来はいいのじゃないか。(キャスおばさんを演じた菅野美穂は菅野美穂にしか聞こえなかったけど…)
さて、いつものように短編がつく。
『愛犬とごちそう』は一匹の犬の食事を通して一つの家族が描かれるが、犬の視点で魅せてるのがユニーク。
画像のボケ具合や光の拡散の感じとか、これまた質感が抜群。
(食事内容は…体に悪そう…。苦笑)
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