『
アンダー・ザ・スキン 種の捕食』
噂ではマスコミ試写もろくに行われず(?)、公開劇場も少ない(都内はバルト9だけとか…)らしいという日陰者扱いだが、“おっぱい星人”は見逃せない。
なぜなら、
あのスカーレット・ヨハンソンがフルヌードで挑んでいるから。ファンなら何をさておいてもチェックしないとなりませんな。(笑)
本当に今が旬の女優で『her』『LUCY』と話題作が続いている。
いずれもSF的、人工的なのは彼女の資質だろうか。
監督がジョナサン・グレイザーでピンとくる人には来るかも。
あの難解な
『記憶の棘』を監督した人。
原作はミッシェル・フェイバーの『アンダー・ザ・スキン』。ちょっと気になったので書店をのぞいてみたが、どうも在庫切れのようだ。
ジャンルとしてはSFだが、優れたSFの多くがそうであるように哲学的要素を持ち合わせている。
邦題のサブタイトルを見ると設定はある程度予測がつくだろう。
謎生物でゴージャス美女のS・ヨハンソンがスコットランドを車で転がしながら“生きのいいオス”を物色して捕獲していくお話。なんだかそら恐ろしいが、狩られてみたい気もするのは、キャスティングの成功を裏付けているのだろうか。(笑)
ゲリラ撮影をしたとか設定からB級っぽさも感じるが、スタイリッシュでセンス・オブ・ワンダーを感じさせる点は十分SF的であるし、キューブリックを引き合いに出されたコメントも頷ける。
BGMが怪奇モノチックであるのもこの監督らしいか。
極端にセリフが少なく、説明らしい説明は皆無なので、あっけにとられる人もいるかも知れない。
読み解きが必須なのだが、そういう作業が好きな人には堪らない一品だろう。
事前に<難解だ>と聞かされていたので身構えた部分もあるが、自分にはスンナリ入ってきた。
とても面白い映画だと思う。
(『複製された男』よりもわかりやすいし、楽しめた。)
作品の性質上、あまり詳細を語らないほうがいいのだろうが、
S・ヨハンソンの表情やしぐさの微妙な変化が答えの糸口になっていると思われる。
まるでロボットか兵士のような(冒頭のアリはこれの比ゆじゃないかと思うのだが…)硬い表情から次第に柔和になって行くに従い作品の狙いが見えてくる。
S・ヨハンソン演じる謎生物の人間への知的探求心が愛おしく感じる。
(おそらく二度目に見ると納得する箇所がある。)
表層の“皮”に惑わされるモノたちへの皮肉、しかし“皮の下”の本質は誰にも分らない。
内なるものへ目を向けるべき…ということなのか。
10月4日より公開
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