『
美しい絵の崩壊』
美人というのは厄介だ。
幼いころから親友同士で、母となっても互いの息子を我が子のように可愛がるロズ(ロビン・ライト)とリル(ナオミ・ワッツ)。
男の子が年上の女性にあこがれる年代は確かにあるだろうし、彼女たちくらい美貌があれば不思議なことでもない。
しかし…。
ノーベル賞作家ドリス・レッシングの原作をアンヌ・フォンテーヌがメガホンをとった禁断の愛のドラマ。
実の親子の肉体関係はタブーでも親友同士の息子と結ばれるなら生物的にも法的にも問題はないということなのか。(汗)
双子のようにどこまでも一緒の二人は子供の性別も年齢も同じで、まるで並行するレールにような生き方をするが、リルの夫が他界することからバランスが崩れる。
美しき二人の母の40代後半になってもまだまだいけるプロポーションは水着姿でも確認できる。
息子たちの輝きが肉体美にとどまり、内面の美までが表現できていなかった点は少々物足りない。親子ほど年の差カップルと言ってもナオミ・ワッツのような美貌があればこそ成り立つ話なのでキャスティングは理解できるが、逆に言えば美貌の衰えを意識するのは説得力が薄い気がして、この辺は痛し痒しか…。
端的に言えば
熟女AVか昼メロといった出来すぎた内容で、グラビア雑誌のような美しい画面以外に特別なところがない映画かと思ったが、ラストシーンに背筋が凍る。
双子遺伝子が偉大な母の羊水に戻ったようなショットに言葉を失う。
ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、ここの受け取り方によって作品の評価自体が変わるかもしれない。
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