今年もこの季節になりました。
恒例となったGW企画のイタリア映画祭。今年は少し本数を絞って減らしてみました。
『
ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』@
イタリア映画祭2014
映画の可能性を感じさせる挑戦的な作品。
ちょっと思いつかない描き方かもしれない。
ローマをぐるりと取り囲む環状線(高速道路GRA)沿いで生活を営む人々を捉えたドキュメンタリー映画。
なんでも
ドキュメンタリーとしては初めてヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したとのこと。
内容はまさにタイトル通りで、ジャンフランコ・ロージ監督が環状線近辺で出会った人たちの生活を断片的にとらえている。
個々の人物の詳細が語られるわけでもなく、前提もその後も不明瞭なまま終わるが、写しだされた映像の詩的な美しさは特筆モノ。
永遠に終わることのない人間の営みをぐるりと回る環状線で表現したかのようでもある。
<ヤシの木の研究者>、<没落貴族>、<救急隊員>、<車上生活者>、<道路沿いのマンションの人々>…登場するのは文字通り名もなき人々。だが、都市生活からはじき出されたように周辺で生活を営む人々は各々味のある良い顔をしている。
必死に生きていても誰からも注目されない人たちだが、そこには我々自身が垣間見えるようだ。
カメラの存在が消されたかのようなショットにはドキュメンタリーというよりもフィクション映画であるかのようで、ここまでの関係になれるにはどれだけの時間がかかっているのか…。
映画にストーリー性を求める人向きじゃないかもしれないけど、人間に興味がある人ならきっと心動かされるはず。
8月16日よりヒューマントラストシネマ有楽町にて公開予定
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