『
ウルフ・オブ・ウォールストリート』
米国大統領選挙を見ていて思うのはスピーチのウマさ。
投票権のある“この国”の政治屋のスピーチに心動かされたことはないが、投票できないあちらにはこんな自分でもつい1票投じたくなる。
そんなスピーチの上手さで世渡りする職種がある。
強引ながら巧みな話術でのし上がり“ウルフ”とまで呼ばれた株のブローカー<ジョーダン・ベルフォート>の実話の映画化。
株売買のいんちき臭い裏側とアメリカの弱肉強食の世界を冒頭で手短に見せる手際のよさには感心するが、
この内容で3時間の尺は長い。
その長さを感じさせないくらい“スピーチのウマさ”とディカプリオの卓越した演技力があったにせよだ。
この手のどん底から成り上がり物語(その後を含めて)って珍しくないパターンだけど、一流どころが揃っているので魅せてくれる。
<ウォール街>を舞台にひとつの才能には長けていたが、それ以外はクズの男を生き生きと描き出す。
ほとんど“
どうでもいい酒池肉林の世界”が続くのに飽きさせずに楽しませる力量には感服する。
スピーチ、ディスカッション、トークバトルとつい聞き入ってしまう脚本力。
アメリカは成功者にたいして賛辞を送りたがるが、被害者のことを思うとラストシーンの温度差には愕然とする。
ほんの短い出演ながら
マシュー・マコノヒーの芸達者ぶりも堪能できて満足感はあるものの、
やはり長いよ。(苦笑)
もっとズバッとカットして欲しいが、レオ様の芝居を見るとすべてのシーンを残したくなるんだろうな。その気持ちはよくわかる。
長尺は彼らの<虚>を皮肉るためなのだろうか?
…なら、してやられた。(苦笑)
日本盤のモヤモヤ具合度によっては海外盤の購入を検討中。(笑)
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