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2013年11月21日01:40

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備忘録、『ハッピー・イヤーズ』@東京国際映画祭2013

備忘録、『ハッピー・イヤーズ』@東京国際映画祭2013

『ハッピー・イヤーズ』(コンペティション)

 信じていたものが全て崩れ去った後、どん底から這い上がる姿に女神はかすかに微笑む。
多かれ少なかれ芸術家はうぬぼれ屋と紙一重。
むしろ自信のないものが目指すところではないのかもしれない。
しかし、世間の判断はまた別。
念願かなって展覧会を開いた“自称”芸術家が、シビアな世間に<天狗の鼻>をへし折られ焦燥感と行き詰まりから自棄になり、結果的に家庭内にも亀裂が入る。

 イタリア映画にとって家族というのは大切なキーワードで、ここでも前衛芸術家として名をなそうとする父グイドと、支える母セレーナ、そして両親の衝突に右往左往する息子たちが描かれる。
さすがにダニエレ・ルケッティ監督の自伝的映画ということで細部にリアリティが感じられる。
子どもへの美術教育で、具象画と抽象画の写真を比べて美術論を語っていた姿は本当の記憶なのかなとも思う。
実際の監督の父親は、子どもには<芸術家になることは反対>していたというが、それも芸術の厳しさを知っているからこその愛情の裏返しであったろう。

 思うに、失ったものへの惜別や喪失感がバックにあるのではないか。
50代という若さで亡くなった監督の父親や劇中で長男(若き頃の監督)が使う8ミリフィルムに代表されるアナログフィルムの衰退、劇中で妻を失いかけて大切さに気がつくことなど、失われゆくモノへの想いを感じる。
ノスタルジックな時代背景も支えているように思う。

 映画そのものは前衛的ではないが、少し観念的な部分も見え隠れ…。

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 ダニエレ・ルケッティ監督が来日。

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通訳はイタリア映画祭でお馴染みの岡本太郎氏でした。
(芸術は爆発だ!の人と同姓同名の別人)

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