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2013年06月09日00:59

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『ローマでアモーレ』

『ローマでアモーレ』

 人は誰しも夢を見る。夢があるから生きていける。
しかし恋・仕事・地位や名誉…様々な夢があっても簡単に叶うとは限らない。

 『ミッドナイト・イン・パリ 』に続くウディ・アレンの新作はローマが舞台で、4組の話が語られる。
平行するエピソードはどこかスケッチ集に感じなくもないが、幸福感たっぷりのコメディ映画。
まずは「イタリアといえば、愛でしょ!」と安易に想起するくらいに<至る所に愛あり>である。
アレンらしく相変わらず軽妙なノリとシニカルなジョークで楽しませてくれるが、ビターさが軽めなので間口は広いか。

 さながら観光映画かと思うほどローマの名所旧跡が盛り込まれていて、見ているだけで楽しめる。
それはキャスティングの贅沢さについても同様かも。
アレック・ボールドウィン、ペネロペ・クルス、ジュディ・デイヴィス、ジェシー・アイゼンバーグ、エレン・ペイジと主役クラスの俳優を揃え、イタリアからはロベルト・ベニーニがさすがコメディアンといえる個人芸を披露する。もっとも、多くの俳優はアレン映画に“足跡を残す夢”を持っていても不思議じゃないので相思相愛かも。

 視覚以外で魅力的なのはなんと言っても音楽であろう。ムード
オペラに詳しくなくとも葬儀屋のオヤジ(ファビオ・アルミリアート)が歌う<道化師><誰も寝てはならぬ>には感服しきり。
シャイな葬儀屋のオヤジの鼻歌のうまさにほれ込んで、夢よもう一度と元オペラ演出家(W・アレン)が奔走するが、実現に向けての奇抜なアイディアが実にケッサクである。(笑)

 普段、自分の置かれた環境がつまらないと嘆く気持ちはよく分かるが、有名になる代償もあるんだよとさりげなく諭し、それでも冷たく突き放してはいない辺りにアレンの愛を感じる。
ローマの遺跡が見せる“かつての夢の跡地”こそこの作品には似つかわしい。

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 次回はアメリカに戻るらしいが、ウディ・アレンの夢の(?)欧州旅行はまだ続くのか?飛行機
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