『
ラストスタンド』
「全米が泣いた!」…もとい「
全米ライフル協会が泣いた!」。
まるで全米ライフル協会のPR映画かと思うくらい旧態依然とした西部劇を見ているようだった。
アーノルド・シュワルツェネッガーがスクリーン完全主演復帰第一作に選んだというだけあり、彼の得意なアクションが楽しめる。
話は至って単純明快で、エリートであるFBIやSWATよりも<地方、外国生まれの者、女性、ひ弱っ子、オタク>などの弱者やマイノリティ軍団が活躍するのは庶民の溜飲が下がるところ。
予告でも流れるシュワルツェネッガーの加齢の自虐ネタはユーモラスであるが、あと一歩新鮮味が欲しい気もする。
ま、別に<いつものパターン=王道>という考えもあると思うし、それ自体は納得できるのだが、娯楽作品と割り切ってみても脚本やセリフにキレが足りない。
久々のシュワルツェネッガー主演映画なんだから登場シーンくらいはググッとくる演出をして欲しい。
また、王道映画にするとしたら死ぬべきキャラクターと生き残るべきキャラクターを取り違えていないか?
監督は韓国人のキム・ジウンで、シュワルツェネッガーをして<アジアのジェームズ・キャメロン>と言わしめたとか。
しかし、本家キャメロンならこうしただろうか?
加えて、お上に頼れないから悪漢と立ち向かうため、個々が武装する正当性(銃規制問題に反対)を訴えているようでなんだか居心地が悪かった。
ただ一つ、気に入ったセリフはあった。そこを主軸にリライトしたらもう少し今日性を持たせた作品になれた気もするのだが…。(そうなると本来の意図から外れるかもしれないけど)
フォレスト・ウィテカーの“無駄遣い”と感じたのは私だけだろうか。
“Old...”なのはシュワルツェネッガーだけではあるまい。
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