マイミクさんがパンフのイラストを描いていると言うことで“さりげなく”勧められたため(笑)鑑賞してきました。
『
食卓の肖像』
「健康に良くて安いから」、そんな謳い文句の食品で被害にあったらどうだろうか。
<健康によくない>程度ならまだしも<毒物>が混入していたら…。
これは戦後最大といえる食品公害事件<カネミ油症事件>の被害者を追ったドキュメンタリー。
事件は新聞やニュースで取り上げられることも減り、一見沈静化しているかに思えるが、いまだに救済されていない被害者がいる。
もっとも2011年の<福島原発事故>を見るまでもなく、この国や行政のスタンスは分かりきっている。
<権力>とはこういうものかもしれないので、国の姿勢や裁判の結果などは驚くに値しない。
映画は被害者に対してインタビュー形式で描かれるが、加害者サイドの会社関係者や国の責任者などへの取材が見られず、また当時の新聞は一部引用されるものの、その後のデータとなる映像素材がほとんど見受けられない点でやや不満は残る。
もしも取材拒否されたのなら、その旨を記すべきではなかったか?
テロップによる説明が多いのも少し工夫が欲しいところ。
それよりも私が目を見開かされたのは、被害にあった方たちの前向きな姿勢だ。
国や行政機関が解決できなかった問題まで、被害者が<道>を模索しながら光を見つけようとしている姿には感銘を受ける。
忘れてはいけない。この国を支えているのは無能な権力者ではなく、不条理な被害を味わってなおも強く立ちあがろうとする庶民の力に他ならないのだ。改めて<食の安全>の大切さを知ると共に<三猿>でいることの罪悪感にさいなまれる。
お恥ずかしい話ですが、ずっと「カネミ醤油」だと思っていました。(苦笑)
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