『Flipped』
『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー監督久々のローティーン映画だが、日本では現時点で未公開。
ある日、お向かいに引っ越してきた一家の息子ブライスと<運命>を感じた少女ジュリーとの初恋物語の顛末が幾重にも積み重ねられてゆく。
Flipとはひっくり返るとか本のページをめくることを指すそうだが、まさにそのように一つの現象を少年と少女の両サイドから描いてみせる。
真実は一つでも感想や気持ちは多様な受け止め方があるということで、
人間とはいともたやすく誤解を生じやすい生き物でもある証拠。
道路のあちらとこちら、家庭のあり方からまるで逆転したような要素をみせながら互いの問題をぶつけ合って成長していく様がなんともいとおしい出来栄えになっている。
小道具の使い方(風車の色やスズカケの木など)も心憎い演出。
主役のマデリン・キャロルとカラン・マコウリフのキャスティングの魅力は大きく、瑞々しさと活力を作品に与えている。
少女の父は絵を描くのが趣味で、娘に諭す言葉が作品全体を的確に言い表している。
失われた時に執心せず、新しいスタートの大切さを感じさせる佳作。
しかし何だね、もう日本ではロブ・ライナーはお呼びじゃないのかしら?
傑作とはいえないまでも、客層はいそうな気がするのにな…。
これは2010年の作品だが、昨年のThe Magic of Belle Isleも未公開のまま3月にソフト化されるようです。(邦題『最高の人生のはじめ方』ですって…、あれ?どこかで聞いたようなタイトルだぞ。w)
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