備忘録、
第24回TIFF
『地球の最後の男』(ワールドシネマ)
<地球最後の男>ではない、<地球の最後の男>である。
日本語として微妙だなぁ、原題はL’ultimo Terrestreで直訳すると「最後の地球人」。
なんとも珍妙でシュールなSFといっていいのか?
ともかく説明しずらい作品。
SFでありながら、ラブロマンスの要素もあり、ブラックなコメディのようでもある。
時は近未来のイタリア、宇宙人の襲来が近づいているとテレビで流れている。
嘆くもの、あきらめるもの、どこ吹く風のもの…。
これまで誰とも付き合いなく<異邦人>として生活してきたルカは不器用を絵に描いたような男。
見た目もパッとせず(むしろキモイ)、性格も根暗といってよい。
気になる隣人女性がいても<こっそり見守る>のが関の山。
まるで<宇宙人>のような存在だった男が父の元に宇宙人が来て動き出すという話。(笑)
いかにも気ぐるみと思えるグレイタイプの宇宙人が登場するあたりから、<普通じゃない>のは手に取るようにわかる。ただ、話がどこへ行くのかがサッパリ読めない。(笑)
ノイジーな音楽と学習できない地球人への警告、なんとも自虐的なハッピーエンド(?)まで、達観した視線とも受け取れる。
イラストレーターやマンガ家として活躍してきたジャンニ・パシノッティ監督の長編第1作らしいが、宿命的に希望のない現状を甘んじて受け入れ行動しない人々に叱咤激励の意味を込めているという。だが、必ずしもそのメッセージが届いているかは不明。
あまりに突拍子もない設定の方が主題を見えなくしている嫌いがある。(苦笑)
笑える人と唖然とする人で分かれそうな気がするが、私は嫌いではない。
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