『
アーティスト』
時代の移り変わりに合わせて新しい価値観を受け入れられるか。
過去の栄光にしがみつくことは誰でも出来る。
そこから一歩踏み出す勇気と他者の想いへの寛容性を指し示す作品なのか。
サイレントからトーキーに移り変わる時代、乗り遅れた俳優たちがいる。
この映画の主人公ジョージもまさにそんな一人。
意固地なまでの彼はあくまで<アーティスト>気取りをやめない。
しかし、そんな彼がアーティストとして打って出た手法が<あれ>とは、思わず頬が緩む!
3DやCG映画のようにテクノロジーが横行する21世紀に映画創成期の手法を生かした作りはなるほどアイディア賞もの。
モノクロ、スタンダードサイズ、オープニングクレジットの文字…等々、サイレント映画を見たことがある人にはニンマリする箇所がたっぷり。
正直、前半はゆるいなぁと思っていたところに
洒落たアイディアが入ってきた時点から俄然面白みを増す。
主演男優賞受賞した<ジャン・デュジャルダン>のあの時代のスターとしか思えない成りきり具合も驚きだし、忠実な運転手役<ジェームズ・クロムウェル>には萌え〜を感じるけど、なんといっても
特筆すべきはイヌの<アギー>。一撃で脳天をうち抜かれた!www
昔、
『巴里のアメリカ人』という映画があったけど、メインキャストであるフランス人たちが全編LAで撮影したことから、さしずめ
『ロスのフランス人』ということも出来ようか。(笑)
方や登りつめる役者ともう一方は堕ちてゆく役者の対比が、階段を活用するのは分かりやすい構図。
クラシックな映画にはクラシックな結末が良く似合う。
フランス人のエスプリを感じたひと時。
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