備忘録TIFF 24th
『最強のふたり』
すでにハリウッドリメイクも決まっていると聞く実話を基にした感動作。
出会うはずのなかった二人が運命のイタズラで出会ってしまう。
これが2011年TIFFでサクラグランプリを受賞したのはよくわかる。
震災のあった年に<絆の大切さ>を描いているから。
もちろん、震災がなくともこの映画の素晴らしさに変わりはあるまい。
もし男がパラグライダーで事故にあわなかったら…もし体が麻痺し車椅子生活にならなかったら…、もしお金持ちじゃなく専用の介護人を雇えなかったら…もし介護人面接に不真面目な男が応募してこなかったら…、この奇跡の様な話は生まれていなかったのかも知れない。
人生はいいことばかりじゃない。むしろ受け入れがたいことも多い。
お金は必要であってもお金が人を幸福にするわけではないことは知っている。
階級も趣味もまるで違う世界に住むフィリップとドリスという二人の男が互いに刺激しあい、受け入れてゆく様子がなんともユーモラスに語られる。
(
伸びたヒゲを剃るシーンには抱腹絶倒!)
普通なら腫れ物に触るように<生温かく>接するところだろうが、遠慮なくズケズケと相手に飛び込む。禅問答のようだが
病人を病人扱いしない大切さ、都合悪くとも信実をもって接してくれる人だけが親友になれる可能性を持つ。
もちろん<運命の出会い>があったからといって事故で体が麻痺したことが良かった…などとは思わない。
人生を変えてゆけるのは運命を受け入れてゆける強さが必要で、それは並大抵なことではない。
しかし一人では超えられない山でも二人なら超えられることをさりげなく教えられる。
さて、これほど絶妙なキャスティングで作られた作品をリメイクは超えられるか?
(9月頃公開予定)
ログインしてコメントを確認・投稿する