『
ヘルプ 心がつなぐストーリー』
泣いた。ベタなストーリーとわかっていても理不尽な差別の犠牲にあう人々が勇気を持って小さな−
しかし確かな−一歩を踏み出すことに。
キャスリン・ストケットのベストセラー小説「ヘルプ」の映画化。60社のエージェントから出版を断られ続けてきたというが、あきらめなかったことに感謝したい。
舞台は南部、時代は人種差別が当たり前だった60年代。
メイドであってもトイレを別々にしようという運動がおきている。
不可能と思える壁に立ち向かう勇気は古今東西を問わないだろう。
当時の風俗、習慣の描写や南部の空気、ユーモアたっぷりに描かれたお話の魅力は筆舌に尽くしがたい。
特にキャストの素晴らしさ。先のアカデミー賞でも
ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー、ジェシカ・チャステインの3人がノミネートされたが(受賞はキョロンとした真ん丸マナコが特徴のオクタヴィア・スペンサーのみ)、誰もが適役。
意地悪なヒリーを演じるブライス・ダラス・ハワードのハマりっぷりといったら、これまでの俳優人生で一番ではないかと思えるほど輝いている。(これは褒め言葉。笑)
その中で要となる役柄スキーターには今や人気赤丸上昇中の
エマ・ストーン(『ゾンビランド』『小悪魔はなぜモテる?!』『アメイジング・スパイダーマン』)が務める。
もしも<
アンサンブル賞>というのがあれば、迷わずあげたいくらいの出来。
人生でわずかでも理不尽な差別感を味わったことがある人なら琴線に触れること間違いないでしょう。まさに至福の146分。
トーマス・ニューマンのスコアも温かく包み込むようだった。
(3月31日より公開)
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