mixiユーザー(id:11939455)

2012年02月25日01:13

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『TIME タイム』

『TIME タイム』

 落語の演目に「死神」というのがある。
人にはそれぞれ寿命をあらわすロウソクがあり、それが尽きると死んじゃうってヤツ。
で、主人公はこっそり他人のロウソクを自分のに継ぎ足そうとして、失敗する…。

 25歳で肉体的成長が止まり、余命一年の期間中に<時間稼ぎ>をする奇妙な設定の近未来SF映画。
残り時間が腕に表示され、接触した相手からでも<余命>の融通が出来るというユニークな設定。
この映画の設定を予告等で知り、ふと上記の演目が頭をよぎった。

 もしも事故で腕をなくしたらどうなるのかとか様々な「?」が浮かぶが、それは製作者サイドも熟知しているらしく、冒頭にやんわりと「突っ込んじゃ駄目よ」とお願いが出る。(笑)

 時間のやり取りをする人間ドラマの中に、不条理な貧富の格差や資本主義という名の下で弱者から命を吸い取る<死神>のような魑魅魍魎が辛らつに描かれるあたりは、娯楽作品でありながら奥行きを与えているかのようだ。

 ただ、どこか中途半端な印象がぬぐえない。
娯楽作品とするなら、命の価値がある<時間>のリレーは<意思>のリレーでもあるはずなので、ある主要キャストに価値観の転換が起きなかった(「レ・ミゼラブル」が想起された)のはカタルシスが浅いのでは?

 もしも社会派映画として問題を提起したいなら、結末に悲壮感の物足りなさを感じる。
(多分、この辺はアンドリュー・ニコル監督がいい人だからでしょう。)
もちろん、長さで人生の価値が決まるわけはなく「どれだけ生きるかではなく、どう生きるか」が大切なことは十分承知しているが、このままではいつまでたっても空虚なヒーロー待望論しか持ち得ないのではないのか。

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 それでもアンドリュー・ニコルの発想やスタンスは嫌いになれないんだなぁ。う〜ん。あせあせ(飛び散る汗)

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