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2012年02月16日01:22

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『ポエトリー アグネスの詩』

『ポエトリー アグネスの詩』

 電車の中で、読書する人が減っている。
漫画を読む子どもも減っている。
とかく世の中は易きに流されやすいが、文化的な活動から離れて行くのは寂しい限り。

 『詩』を作ることは私も苦手である。学校の授業の思い出から同様の人も多いのではないか。
物語の始まりはほんの些細なきっかけだ。
主人公のおばあさんは、健康面でも家庭面でも不安があり、人生残りの時間を浪費することに抵抗を感じる…。
変わりたい、悪循環から脱却することを欲したのかもしれない。

 それはカルチャースクールで講師からの指導で目覚める。
劇中で語られる詩を作るコツは、特別なことではなく、それは人生全般に普遍性をもつことではないのか。もっと言えば人生を輝かせるにはこの方法が有効なのだろう。

 イ・チャンドン監督は韓国で実際にあった少女への性的暴行事件を元にインスピレーションを得て、滅び行く『詩』を人間性の喪失と重ね合わせてみたようだ。
そしてそこには乱暴な映画に殺される文学的な映画の存在もあるのではないか。
劇中に描かれる<悲痛な叫び>を他人事と受け取るか、我がことと受け取るかによって価値が変わるかもしれない。

フォト


ともすれば説明不足にも思える<行間の多い描写>もまた狙いなのだろう。

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