
『グッド・ボーイズ』
いたずら少年たちによるチョッピリ背伸びするコメディ。
製作セス・ローゲンの『スーパーバッド』の小学生版ともいえる。
大人への通過儀礼としてファーストキスへのあこがれを面白おかしく描く。
よくある思春期ものではあるが、肩の力を抜いて気楽に楽しめる。
(ちょっとやりすぎな点もなくはないが…)
ジェイコブズ・トレンブレイはじめ子役たちが魅力的でキュート。
俳優の層の厚さを感じる。

『ワールド・スピード ジェット・ブレイク』
人気シリーズの9作目。
正直言って、もうシリーズの晩節を汚すようなことはよした方がいいのではないかと思いながらもいつもの顔ぶれへの愛着で楽しむ。
カーアクションが基本ではあるが、これまで車が空を飛んだり、水中を進んだりと何でもありになってきたシリーズなのでもはや驚きはないが、最新作では宇宙に進出。
設定は無理矢理ではあるが、それを言っては野暮というものだ。(笑)
宇宙に飛び出すのはメンバーの中でもコメディリリーフ役が受け持つから成立しているのかも。
ただ、あり得ないカーアクションよりもあり得ないゾンビ劇になってきたようで、別の意味で心配である。
これも人気ゆえの悩ましい宿命だろうか。

『おらおらでひとりいぐも』
第54回文藝賞と第158回芥川賞に輝いた若竹千佐子の小説を原作にしたヒューマンドラマ。
監督が沖田修一と知り「なるほど」と頷く。
独り暮らしの75歳の桃子(田中裕子)が現在と回想を交えて恋と終活にまつわる問題をかたる。
自身の半生を顧みる比較として地球の歴史を持ちだす辺りが興味深い。
桃子の生き方に共感できるかどうかで感想は変わるかもしれない。

『ベイビーわるきゅーれ』
女子高生の殺し屋コンビだった「ちさと」と「まひろ」。
高校卒業後には一般社会人として生活を送ろうとするがどうにも馴染めない。
自分の世界をもった阪元裕吾監督によるアクション映画。
元女子高生殺し屋を演じる二人のコンビが絶妙。
『ダーティ・ペア』のような(?)コミカルで息の合ったところを見せる。
スタントしかやったことがないという伊澤彩織の台詞まわしがギコチないのはやむを得ないか。
(台詞が聞き取りにくいのが難点)
脚本も芝居も色々ともどかしい思いもするが、この手のアクションが好きな層は一定数いるだろうし、今後シリーズ化されても不思議はない。

『ある用務員』
同じ阪元監督の前作にあたる。
ここで上記の女子高生殺し屋が登場して印象を残すので、(直接関係ない設定だが)独立した作品に昇格したものと思われる。
高校の用務員として、世話になった暴力団の娘をそれとなく警護する目的で働く深見(福士誠治)。
だが、娘の父親がなくなり抗争が勃発。
やがて深見はその争いに巻き込まれてゆく。
アクション界に新風を吹き込むか、一部のコアなファン層には支持されそう。
個人的にはメジャーの舞台に上がってきたらどんな活躍をするかが楽しみ。
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