『ホテル・ムンバイ』
https://gaga.ne.jp/hotelmumbai/
『パレス・ダウン』
http://www.vap.co.jp/palace-down/
同じ事件を扱う映画やドラマはよく見受けられる。
2008年11月に起きたムンバイ同時多発テロを題材にした映画といえば『ホテル・ムンバイ』がまず思い浮かぶだろうが、フランス映画『パレス・ダウン』もその一つ。
どちらも五つ星タージマハル・ホテルを舞台にしている。
ただ前者が『ダイ・ハード』さながらの手に汗握るスリリングな脱出劇だったのに対して、後者はホテルの一室に閉じ込められた実在の少女の体験のみを描く。
前者のような派手な銃撃戦は見られずにただ孤立してサバイバル手段を見出そうとするもの。
一般的には『ホテル・ムンバイ』の方に娯楽度が高く、幅広い層にアピールするだろう。
ホテルマンの献身的な活躍、建物の構造を生かしたアクション。
著名俳優の熱演と何拍子も揃っている。
その面白さに異を唱えるつもりは全くないし、実際の所とても楽しんだ。
一方の『パレス・ダウン』は地味と言っていい。
ほとんどがルイーズ役、ステイシー・マーティンの一人芝居。
それも武器は携帯一つ。あたかも舞台劇のようである。
18歳になったルイーズが両親の転勤の都合でインドについてきたのだが、少女から大人へ階段を上る年頃にこの大事件に遭遇するのだ。
いかにもフランス映画らしいと感じたのは、終始彼女の内面を見つめること。
親の庇護の下で暮らしていたルイーズの成長が見て取れるわけだが、それは同じホテルの別室の宿泊客に向けられた言動からもうかがえる。
いずれにしろ2作ともそれぞれの楽しみ方が出来るので、時間が許せばセットで見て欲しい。
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