『
マティアス&マキシム』
前作の『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』を経て新たなステップに突入した感のあるグザヴィエ・ドランの新作。
友情から始まる男同士の恋物語。
気づかなかった自分の心に気づいてしまい「もう友達のままじゃいられない」と動揺を隠しきれない二人。
『君の名前で僕を呼んで』に強くインスパイアされたというグザヴィエ・ドランの新境地なのか。
あたかも裏と表という2つの視点から見せたかったのだと思うが、自らのセクシャリティにオープンなマキシム(グザヴィエ・ドラン)よりもゲイであることに戸惑いを覚えるマティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)の視点に絞った方がスンナリ楽しめた気がした。
30歳になって初めて自分の性的指向に気が付くというのは随分と奥手なのだなと感じなくもない。(悶々モジモジする様もまるでティーンのよう…)
相変わらずというか母親とそりが合わない役マキシムを演じるドラン。
ただ、この話の本筋を考えると無理にねじ込んだ設定にも思えてならない。
ウマいと取るかあざといと感じるかは人によって分かれるかもしれない隠喩も豊富に見られる。指しゃぶりの演出は良かったと感じた。
ある意味、これまでのドラン作品の中では取っ付きやすく理解しやすいかも知れないが、その分ドラン映画である必然性は薄まったきらいもなくはない。
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