『
赤い闇 スターリンの冷たい大地で』
アグニェシュカ・ホランド監督が実在の英国人ジャーナリスト、ガレス・ジョーンズの目を通して1933年当時のソ連の秘密を暴く。
ほとんどモノクロかと思う映像が重苦しくのしかかる。
世界恐慌にあえぐ中でなぜか好景気のソ連。
その財源に隠された秘密に驚愕する。
とても昔の出来事とは思えない今日性を感じる。
権力者の食い物にされる弱者の姿に心が痛む。
突撃取材のために乗り込んだ列車内の鮮やかなオレンジの色は見事な色彩感覚。
冬の東欧の突き刺すような極寒の景色にも身震い。
露骨なまでの監視社会の恐ろしさをひしひしと感じる。
目をそむけたくなるシーンも多々あるが、今を生きる者として見届けることが大事な責務ではないか。
命がけで権力に立ち向かったジャーナリスト魂にも敬服。
記者の本質とはかくあるべし。
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