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2020年06月18日02:11

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『火口のふたり』

『火口のふたり』

 昨年のキネ旬邦画部門1位で、劇場鑑賞が叶わなかったためWOWOWで放送のタイミングで鑑賞。
本来はR18 なのだがR15指定に修正が加えられている。(やはり劇場で見るべき案件だったか。)

 結婚を控えた佐藤直子が元カレと再会し思いが再燃していく。
ちょっとしたマリッジブルー状態になっているのか、その気持ちは環境の変化を前にした経験があれば誰しも理解できることだろうし、また過去との惜別という意味でも「もう若いとは言えないふたり」にとってもノスタルジーを感じさせると思う。

 大胆な濡れ場で話題になっていたように思うが、むしろ大胆だと思ったのは終始ほとんど主演二人しか登場しないこと。
これで2時間持たせるということ自体が大胆に思えて仕方ない。
もっともこれは白石一文の原作そのままだというから荒井晴彦監督の再現度に拍手すべきか。
東日本大震災後に書かれた原作というが、アフターコロナの時代にも通じそうな題材である。

 しかし今どきここまで全編にわたってヌードシーンが映し出される邦画も珍しい。
俳優が…というより事務所がNGを出すことが多いそうだが、日本では芸術よりもCMの方が上にあるのだから仕方ないのか。
モラル的に問題ありそうな二人の関係なのにドロドロした感じがしないのも特徴。

 セックスシーンとともに本能としての欲望が表れる食事が“ある種の言語”になっている演出の妙味。
自然な表現とも言えるが、やや台詞が聞き取りにくいのが難点…。
ラストは予告なしで訪れても面白かったか。

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