『
屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』
1970年代、ドイツで実在した殺人鬼フリッツ・ホンカの凶行を描いたサスペンス。
底辺のまたその下の生活に画面から匂いが伝わりそう。
心身共に醜悪で女性にもてないフリッツ・ホンカ。
寂しく貧しい人々が集う安バーで<その日の相手>を物色する。
フリッツ・ホンカも含めてすべてが底辺の人々。
弱者が弱者を虐げる構図は辟易する。
これが実話だというのだから何ともはや…。
猟奇殺人を描く作品は他にもあるがこれほど(外見上という意味ではなく)醜悪に描いた作品もないだろう。
ドラマや映画に登場する悪党にはなにがしかの魅力が与えられるのだが、まったく感じられない点でリアルさと怖さを感じさせる。
そしてこれこそが現実なのだと直視せざるを得ない。
ファティ・アキンの狙いはそのあたりにあったのだろうか。
特殊メイクを施したフリッツ役のヨナス・ダスラーのなりきりぶりも実に見事。
生理的に受け付けられない人も多い気がするので、必然的に客を選ぶだろう。
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