『
ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を』
『ツバル』のファイト・ヘルマー監督のちょっぴりエッチでほのぼのしたお伽話。
定年を迎える運転手が走行中に列車にまとわりついた美しいブラジャーの持ち主を、あたかもシンデレラの靴の主を探すように各戸を訪ね歩く。
全編台詞がないためもあってお話自体はとてもシンプル。
ただ、それゆえに出演者の国籍は自由に選べたそうだし、観る者にも言語の垣根はない。
自由に線路上で生活する庶民。犬小屋で寝泊まりする少年など意味ありげな描写が隠れている。
そんな中で、現実にある光景という列車が通るたびに退避する貧困層の厳しさと逞しさを感じる。
あの手この手で何としても持ち主を見つけ出そうとする手法がユニーク。
サイズが合うか試しながら家々を渡り歩く姿は世の男性なら理解できるのではなかろうか。(笑)
もっとも本作の主人公に下心はなく純粋無垢な人柄が感じられる。
風景や庶民の生活ぶりから毒気のないクストリッツア風にも感じた。
アゼルバイジャンの高原の風光明媚さも美女たちともども眼福である。
惜しいかな映像のつながりが雑な点が目に付く。
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