『
1917 命をかけた伝令』
第一次世界大戦を舞台にしたリアルタイム進行ドラマ。
疑似ワンカットが話題だが、それは見たもの誰もが納得するのではないか。
『バードマン』よりもつなぎ方(というか魅せ方)が上手くなっている印象を受けた。
二人の兵士に託された重要な伝令。
緊張感と臨場感に手に汗握りながら名もなき兵士たちの奮闘に息をのむ。
最初こそ《どこでつないでいるのか》《撮影はどうやっているのか》などを推測しながらだったが、次第に映画の中に引きこまれ、そんなことはどうでもよくなる。
舞台演出家としても知られるサム・メンデス監督だからこそ、ワンカット風にすることで舞台の途切れない時間を演出したのだろう。
アカデミー賞ではロジャー・ディーキンスの撮影賞など技術系のみの受賞だったが、本命視されていた理由はよくわかる。
要所に配置された名優たちがフィクションであることを伝えるとともに重しになっている。
大画面で体感することが前提と思われるので、条件のいいスクリーン鑑賞は大切だろう。
それにしても光と影、構図、演技とタイミングなど全て計算ずくで撮影されたことに敬意と驚嘆を覚える。
改めて戦争とは名もなき若者が一番の貧乏くじを引かされる不条理なものだと戦争のむなしさを感じる。
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