『
サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所』
近年、本当に増えたと実感するのがLGBTQ作品。
本作もその一つだがユニークなのはところどころミュージカル仕立てになっていることか。
実話の映画化ということだが、NYにある教会で開かれる“サタデー・チャーチ”はLGBTQの性的マイノリティの支援プログラムとなっている。(これがタイトルの由来。)
世間に性的マイノリティの差別の実体を知ってもらい、自立支援しようということでNYの教会でボランティア経験があるデイモン・カーダシス監督がメガホンを取った。
主人公ユリシーズはゲイであるために学校でいじめられ、家庭からも受け入れられずに居場所がない。
そんな彼を暖かく迎え入れるLGBTQの面々。
過酷な仕打ちを受けても前向きに生きようとするときに感情が歌となってほとばしる。
ミュージカルとしてみれば映画史に残るレベルではないだろうが、素朴さ故に嘘を感じない。
腕自慢の豪傑に対し頭脳で対向したといわれるギリシャ神話のオデュッセウスを原型とするユリシーズ。そこに込められた意味はそこはかとなく伝わる。
周囲の無理解に立ち向かい、自分の居場所を見つけようともがくユリシーズの姿は共感を得るのではないか。
実話ベースということで、あまり特殊なことは起きないが娯楽映画にありがちな「イジメていた相手に対し仕返ししよう」という幼稚な発想がないのが清々しい。
(相手と同じステージに降りて行かないことがすでに彼の勝利ではないのか。)
2月22日より 新宿ピカデリー他にて公開。
試写会@キノフィルム
↑
初めて足を踏み入れた試写会場。
ポール・スミスの隣にあるからというわけではないだろうが、ちょっと内装がオシャレ。
座席数は70くらいだろうか、割ときちんとした作りで見やすい。
(少しイスのクッションは柔らかめだが)
ログインしてコメントを確認・投稿する