『
THE GUILTY ギルティ』
昨年の『search / サーチ』に続いて本年度の<アイディア賞>と言えるのではないか。
『search / サーチ』が現代らしいデジタルツールをフル活用した映像作品ならこちらは音だけという限られた情報で想像力を働かせる作品。
緊急通報指令室にかかってきた誘拐されたという女性からの一本の電話から事件が動き出す。
映画というにはあまりに地味な画作りで、情報は音にフォーカスされる。
その音も映画音楽的な伴奏は鳴りを潜め、現実音での構築は臨場感を高める。
過去にも『セルラー』や『ザ・コール』といった電話を使ったサスペンスがあったが、それをさらにストイックに演出し直したようにも思う。
電話の音だけで緊張感が途切れない演出はなかなかのもの。
ほとんど出ずっぱりの主演男優の力によるところも大きいが、何より脚本と監督のアイディアの勝利か。
少しずつ小出しにされる情報から実際の事件の全貌が炙りだされてゆく過程は唸らされる。
映像的には変化に乏しい作品ではあるが、小道具の活用は上手く部屋の明かりなども心理状況をうまく表現している。
ありがちなご都合主義や過剰な説明がないのも好感が持てるサスペンス。
試写会@ユーロライブ
なお本作に惚れたジェイク・ギレンホールが主演でハリウッドリメイクも決まっているそうな。
おそらく、豪華なBGMが付きそうな予感…。
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