『
日日是好日』
これも昨年見られなかった映画だが、もう近場では早朝の時間帯くらいしか上映していない。
…と思ったら今年からシネスイッチ銀座がTCGグループの仲間入りということになり割引料金で鑑賞できた。
言うまでもなく樹木希林最晩年の主演作。
大学生のヒロイン(黒木華)が茶道教室へ通いながら成長してゆく物語。
日常にありがちな事件はあるものの、穏やかに人生を見つめ直す視線が暖かい。
原作がエッセイというのはなるほどと思う。
無作法な人間なので、どうにも茶道などは堅苦しく感じるが、日本人としてのDNAか年を重ねるごとに日本古来の良さがジンワリと感じるようになってくる。
元より茶道には縁がないのだが、初めて知る作法に感心しきり。
茶器や掛け軸一つをとってもキチンと意味が込められているのを知り無知な自分は恥じ入るばかり。(苦笑)
主要登場人物を演じる俳優たちは皆ハナがあり魅力的。
樹木希林が醸し出す独特のユーモラスさは替えが効かない存在を改めて示しているようだ。
一人の若者は人生の岐路に立つ度に茶道の奥深さに教えられる。
めぐる四季折々の風情にも気づきを与えられる。
茶道の佇まい同様に、映画の背筋もすっと伸びる佇まいを感じさせる映画だった。
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