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2019年01月08日23:57

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『アマンダと僕』

 昨年見た中で唯一書き落としているのが本作。

『アマンダ(原題)』
https://2018.tiff-jp.net/ja/lineup/film/31CMP01

 実は第31回東京国際映画祭で『ローマ』以外に見られた1本。
WOWOWの脚本賞枠に当選できたので、「それなら…」と足を伸ばした次第。
本作はグランプリも受賞しているのでお得な感じ。
逆に両方の枠を抑えていた人には少し残念な結果だったろうか。

 この上映回は当選者に事前に電話連絡があって、そこで意思を確認できた場合に参加できるシステムになっている。
実の所、連絡が来たのが上映の二日前。すでに宴たけなわの頃。
(上映が最終日なので驚いた。)

 おそらくはキャンセルが出たのだろう。
そしてキャンセル分を他の人に通知しようにも一般客として参加する人は映画祭を楽しんでいる最中(電源を切っている)だろうから「棚から牡丹餅」状態と推測。
「果報は寝て待て」の方が近いか?

 ともあれそんな経緯での鑑賞。

コンペティション部門
最優秀脚本賞 (WOWOW 受賞作品)『アマンダ(原題)』

 便利屋業を営むダヴィッドはパリに出てきたばかりのレナと恋に落ちる。
しかし突然の姉の死は、姉の娘アマンダにとってもまだ自由人で居たいダヴィッドにとっても成長を迫られる。
突然背負わされる責任の大きさに戸惑いながらも運命と向き合うことで自分自身を取り戻してゆく。

 現在のパリならではの作品。…というより21世紀社会というべきか。
不条理な問題を通して語られる人間の尊厳や魂のありかたにグッと心をつかまれる。
<3.11>を経験した日本人にも共感できる点はあるのではないか。
何気ない、しかし満ち足りた日常が突如崩壊する怖さ。
ドラマの背景にあるパリの風景が美しいゆえに余計にその落差が際立つ。
画面に降り注ぐ光が彼らの抱える闇と対比して効果的。

 幼くあどけないアマンダの感情が噴き出す瞬間はこちらも胸をかきむしられる思いがする。
打ちひしがれながらも希望をもって一歩踏み出す勇気に強い感銘を受ける。

 魅力あるキャストの中でも恋人レイ役ステイシー・マーティン(『グッバイ・ゴダール』)のスター性はここでも輝く。
幼いアマンダを演じたイゾール・ミュルトゥリエはこれが初出演とは思えない自然なふるまいを見せる。

フォトフォト

6月にシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほかで『アマンダと僕』の邦題での公開が決まっている。
http://bitters.co.jp/amanda/

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