今年の最後。明日は本年ベストを記すので、二本立て。
『アリー / スター誕生』
http://wwws.warnerbros.co.jp/starisborn/
4度目とも5度目とも言われる名作のリメイク。
それだけ長い時代に作り直されてきたというのは、古びないテーマがあるのだろう。
比較的話はシンプルで、ピークを過ぎた歌手が若い女性をスターとして開花させる話。
その展開の中、浮き沈みする互いの関係が皮肉的に語られる。
元々はクリント・イーストウッドのための企画だったと聞くが、弟子ともいえるブラッドリー・クーパーにバトンタッチして、監督デビュー作としては申し分ない仕上がりになっている。
特にカメラワークが素晴らしい。
絵の魅せ方や構図の取り方は優れた映画監督の出演作で学んだことなのか。
劇中で背景に映し出される競馬中継が日本らしいのだが、馬名が明らかにオカシイ。(笑)
これはわざとネタを仕込んだレベルではないか。(笑)
(日本語が分からない人にはリアルに映ったかもしれない…。)
今では類型的なストーリーで先が読めるし、目新しいことは何もないのだから、主演二人の演技(演奏・歌唱含む)と演出が見どころと言っていいだろう。
もちろんブラッドリー・クーパー、レディ・ガガと互いの本職に不安要素は全くない。
ブラッドリー・クーパーの歌唱力に役作りで覚えたギター演奏と、ガガの演技力は予想以上にしっかりと魅せる。
そうはいっても互いの本職部分がやはり一番光り輝く。
特にブラッドリーのアル中ダメ男ぶりは作品を背負う力を感じた。
役者出身だけあり、俳優の魅せ方が実に見事。
次回はオリジナル脚本での活躍を見てみたい。
(★3.5)
『シュガー・ラッシュ:オンライン』
https://www.disney.co.jp/movie/sugarrush-ol.html
実に小ネタが満載で楽しい映画。
ゲームやネット世界に精通し、なじみ深い人ほど笑える要素が沢山あるのでは。
あ、もちろんディズニーにもね。
ディズニーの旗印の元だからこそ許されるセルフパロディには顎がハズレそう。(笑)
まず他のスタジオではこれだけの著名なブランドの使用許可を取り付けることも出来なかったのではないか。
古くからディズニー(に限らずヒーローもの)のお姫様、男性ヒーローの助けを借りる役割しか与えられずにいた。
しかし、今の時代は女性の自由と自立が最大のテーマ。
まさにそれを描いたのが本作の魅力だろう。
古いアーケードゲームの中から広いネットの中で本当の自分の居場所を見つけたヴァネロペ。
封建的な考えに支配されていたラルフの価値観の転換こそ新時代にふさわしいファミリー映画のありようではないか。
テーマの深さを押し付けることなく視覚的にも面白おかしく演出している手腕には拍手を送りたい。
吹き替え鑑賞だったが豪華な吹き替えキャストにエンドロールが終わるまで目が離せなかった。(もちろんオリジナルの字幕キャストも豪華なので、機会があれば試してみたい。)
(★4)
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