TOHOのフリーパスが終了。
16本鑑賞はまずまずか。
今年の10月からシステム変更になって、直前で門前払いもあり計画通りとはいかなかったが良しとしよう。
そっちの方はまだ日記にあげてないのが沢山あるのだが、とりあえず本日は珍しく<今日の日記>を。
予約した映画まで時間があったので、文化村ザ・ミュージアムで開催中の国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア」展へ。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_russia/
<忘れえぬ人>は前に来た時に見たので、お目当ては同じ作者イワン・クラムスコイの<月明かりの夜>。
昔、雑誌の小さな写真を見ていて心惹かれていた。
もちろんこれらも良かったのだが、イワン・シーシキンの写実的風景画には驚嘆させられた。
いやはやいいものを見せてもらった。(眼福)
図録の購入予定はなかったのだが、つい…。(苦笑)
さて本日のメインイベント。(笑)
シネマート新宿で開催中の“のむコレ”の1本『ゴッズ・オウン・カントリー』。
http://rainbowreeltokyo.com/2018/program/gods_own_country
今年のレインボーリールで2回上映されて2回とも満席大好評だったそう。
本来ならばキチンとした一般公開のルートを取ってしかるべきなのだが、(あとで聞いたところ)様々な映画賞を取っているために上映権料がべらぼうに高いらしい。
今回の企画者が身銭を切って、イベント上映で5回という枠を取ったそう。
うち1回だけ大阪でやるのだが、100席程度の小さな小屋でしかかからず、しかも売り出し18分で完売したそうな。(新宿はあと二回残っているが争奪戦になるだろう。気になる人はシネマート新宿のHPをこまめにチェック。)
私がこのチケットを取った時もつながりにくい状態だった。当然満席!
レインボーリールで上映されたといえば気が付く人もいるだろうが、ゲイ映画。
英国版『ブロークバック・マウンテン』という表現される人もいるというが、なるほど似ている要素は感じる。
舞台は貧しいさびれたヨークシャーの牧場。
老いた祖母や病気の父に代わって牧場の仕事を務めなければならない息子のジョニー。
未来のない環境に嫌気もさしてか、夜ごと飲み歩き行きずりの性行為に明け暮れる。
牧場では羊の出産シーズンで手が足りなくなりルーマニア人のゲオルゲに手伝いを頼む。
当初はゲオルゲを受け入れないジョニーだったが、一緒に仕事をするうちに次第に二人の関係に変化が…。
山に二人で泊まり込んで羊の世話をするというのと、ゲイであるという点が『ブロークバック・マウンテン』と共通する点か。
ただあちらはもっと娯楽映画という印象だったが、こっちはもっと地味で現実的。
極力BGMも抑えている点もシリアス感を高める。
移民問題、村社会における差別、同性愛、介護問題、農業の後継者不足といった様々な社会問題を織り込んだドラマ。
『ブロークバック・マウンテン』と違うのは同性愛に対する扱いか。
本作の方がずっと懐は広い印象。
映画の大半をジョニーとゲオルゲ二人の芝居で魅せる。
そのためにこの二人がカギを握ると言っても過言ではない。
寡黙なゲオルゲの男気にクラッと来る人も多いのではないか。
硬く暗い表情だったジョニーの変化に希望を感じる。
監督はこれが初長編というフランシス・リー。
ロケ地が監督の故郷で映画のアイディアの源は元々こうした外国人労働者を自分の家でも使っていたことだったという。
(まるで『ローマ』のアルフォンソ・キュアロンみたいだ。)
ゲオルゲ役の俳優をキャスティングするために実際にルーマニアに行って見つけてきたという。
寒々しく美しい風景も見どころの一つ。
見た人しかわからないが、羊皮のベストにビックリ!!
(上映後に女装家ブルボンヌ氏と映画ライターのよしひろまさみち氏によるトークイベントがあり、それを踏まえての日記になっている。)
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