『
バッド・ジーニアス 危険な天才たち』
タイ国発のカンニング大作戦。そこに銀行強盗のようなハラハラするサスペンスが合体。
実際に中国であった不正行為をヒントに創作されたという。
どこの国でもテストの成績で人生が左右されるが、タイ国も同じようだ。
成績優秀な生徒リンがたまたま友人に答えを教えて助けたことから組織カンニング作戦の幕が切って落とされる。
チームを組んで大胆不敵に実行される犯罪行為は『オーシャンズ11』などにも通じるが、こちらは成功するかどうか不明で最後までドキドキする。
一見、トリッキーなカンニングゲームに見える向こうに成績主義と格差社会への批判が透けて見える。
手法の面白さは言うまでもないが、時間差をついた発想には思わず唸った。
ズルして成績を上げることと賄賂で将来を買うことではどちらが悪いのか。
そもそも大人の社会では当たり前に通用している不正を子供にどうやって諫めればいいのか悩むだろう。
スタイリッシュな撮影と編集のテンポの良さがカンニング作戦のキレを感じさせる。
不正を疑う試験官がリンを追いまわす様子はターミネーターのような怖さも感じた。(笑)
ちょっと若い頃の冨永愛に似ているリン役の女優の目つきが印象的。
ゲーム的なトリッキーさだけがウリかと思ったが、案外とジックリ考えさせるドラマに感動を覚える。
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