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2018年10月17日00:32

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『アンダー・ザ・シルバーレイク』

『アンダー・ザ・シルバーレイク』

 『ロボコップ』を見て、荒廃した未来都市のイメージがあると前作『イット・フォローズ』の舞台をデトロイトに据えたデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督。
 
 『アメリカン・スリープオーバー』から続く青春三部作と言っていいのかもしれないが、前作がホラーの表紙をつけた青春映画だったように本作もその延長線に思える。

 『ラ・ラ・ランド』と同様にハリウッドで成功したいと願う若者がロサンゼルスに居を構える。しかし、現実と理想は隔たりがある。
ヒッチコックやデヴィッド・リンチを思わせるミステリアスな仕掛けに頭がフル回転させられる。(『裏窓』『ツイン・ピークス』などの影響が色濃く感じる。)

 多くの若者に共通するサブカルチャーの影響と何にでも陰謀や都市伝説が隠されていると信じる中二病的な思考回路。
主人公サム(アンドリュー・ガーフィールド)の姿には過去の監督自身が投影されているのだろうか。
理想の美女を求め彷徨うサムの姿は甘い夢をあきらめきれずハリウッドという病魔に侵されたドリーマーの一人なのでは?

 謎解きとしてみると不満が残るかもしれないが、一人の青年が苦い現実を受け止めて大人への階段を上がる物語と見ればさほど難解ではないのでは…とも思う。

 無理矢理に自我を押し通していた青年が、自身を客観視しあるがままを受け入れたラストはほろ苦くもどこか清々しささえ感じた。

 デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督のシネフィルぶりが存分に発揮された作品で、ヒッチコックの作品だけでなく手法までも引用しているのはニヤリとなった。

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