『
IT / イット “それ”が見えたら、終わり。』
再度映像化されたS・キングの原作。
90年代のTV版はおぼろげな記憶しかないが、今回はホラー色より『スタンド・バイ・ミー』っぽい方のキング色を感じた。
(『スタンド・バイ・ミー』プラス『グーニーズ』的な…?)
大人の目から見たらバカバカしいことも子供視点では恐怖を覚えることもある。
まさにそこが子供時代にだけ感じられる深層心理の具現化でもあるか。
ITとは鬼ごっこの鬼役を指すことらしいが、ここでは子供たちの恐怖を捕食するピエロのペニーワイズがその役割を担う。
ペ二―ワイズの前で死に直面したルーザーズクラブの少年たちはそれぞれ身近で死と隣接している。
しかし、たやすく死は受け入れがたいことでもある。
自らが死の体験と直面してトラウマや心の問題という壁を乗り越える成長物語に巧みに置き換えている。
『MAMA』でメガホンを取ったアンディ・ムスキエティ監督の魅せるスタイリッシュな作風と丁寧に掬い取った子供たちの芝居は見応えある。
こうした子供が主体の群像劇では未来のスター候補もいたりするので、その意味でも子役たちを憶えておいても損はないだろう。
次に用意されているという“大人編”にも期待が持てる。
ホラー要素は控えめに感じるが、Jホラーの影響もチラリ…。
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